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【目指せ!ダブル合格】エネルギー管理士試験[電気]合格ための攻略ポイントと電験三種との比較について徹底解説

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電験三種とエネルギー管理士試験[電気]は、毎年ほぼ同じ時期(7月~9月)に試験が行われ、また出題範囲が非常に類似している事が特徴として挙げられます。

エネルギー管理士試験合格に向け、出題分野に対して事前に対策を備えておくことにより、電験三種とのダブル合格を十分に狙うことが可能です。

今回、電験三種 & エネルギー管理士試験[電気]ダブル合格を目指すための攻略ポイントについて、自身の経験を元に解説をしていきます。

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エネルギー管理士試験【電気】各課目のポイント

電験三種に比べて、エネルギー管理士試験【電気】に特化した参考書や問題集は圧倒的に数が少ないという事が言えるでしょう。

そのためエネルギー管理士試験を目指す上で、何から手を付ければ良いのかわからないといった方もおられるのでは無いでしょうか?

エネルギー管理士試験合格に向けて、基本は過去問を周回する事が王道と言えますが、出来ることなら少しでも効率よく学習を進めたいものです。

過去の試験問題(H22年~R3年)については、こちらに掲載があります。

今年度(R4年)の過去問はこちらに掲載があります。

(引用元:ECCJ 省エネルギーセンター / エネルギー管理士 / 過去の試験問題 )

各課目に対するポイントについて、以下にまとめます。

課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規(試験時間:80分)

問題1 エネルギーの使用の合理化等に関する法律および命令(配点計50点)

問題1 は、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(=省エネ法)の内容に関連して出題されます。

電験三種で出題される内容と比較すると、あまり関連性は見られません。その為、エネルギー管理士試験向けに改めて準備をする必要があります。

私自身、『課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規』攻略に向けて、電験用とは別に新たにエネ管用の参考書として、『エネルギー管理士徹底マスター エネルギー総合管理及び法規【オーム社】』を使用して試験に臨みました。

また、合わせて非常に重宝したのが、省エネ法の概要 | 事業者向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト です。

工場の省エネ法の手引き(パンフレット)(PDF形式)にわかり易く纏められており、理解しやすい内容となっています。

特に、

  • 特定事業者/特定連鎖化事業者
  • エネルギー管理指定工場等
  • 年間のエネルギー使用量(原油換算kℓ)
  • 選任すべき者、選任数

についてはしっかりと理解する事が重要です。

中でも、年間のエネルギー使用量(原油換算kℓ)からエネルギー管理指定工場等の種別や、エネルギー管理統括者等の選任数を求める問題は毎年必ず出題されています

「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(=省エネ法)については、度々改正が入る事もある為、常に最新の法令に目を通しておくことも必要となります。

問題2 エネルギー情勢・政策、エネルギー概論(配点計50点)

問題2 の『エネルギー情勢・政策』については、ここ数年における国内・外のエネルギー動向(エネルギー需給やエネルギー源別の消費量、化石エネルギーの動向など)や取組みについて出題されます。

エネルギー情勢・政策については、エネルギー白書|資源エネルギー庁 のサイトに詳しくまとめられています。

受験に向けては一度は最新版のエネルギー白書に目を通しておくと良いでしょう。

近年、世界中で取り上げられている脱炭素化やカーボンニュートラル、水素社会への取組み、クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)への移行など、エネルギーを取り巻く環境が日々変化しています。日頃より地球環境問題に対する動向や、政府の取り組みなどにも目を向けることも重要です。

また、『エネルギー概論』については、SI単位系を元に基本物理量の導出や、基本単位⇔組立単位の変換、物理諸量の計算問題が出題されます。

こちらについては、基本公式を押さえておけばまず大丈夫と言えます。

問題3 エネルギー管理技術の基礎(配点計100点)

問題3 は問1、問2に比べてややボリュームが多いのが特徴です。

課目Ⅰは課目Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと違い試験時間が80分と短い為、慌てずに落ち着いた時間配分が必要です。

出題内容については、

  • 工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断基準(=工場等判断基準)
    1. Ⅰ.エネルギーの使用の合理化の基準(=基準部分)
    2. Ⅱ.エネルギーの使用の合理化の目標及び計画的に取り組むべき措置(=目標及び措置部分)
  • エネルギー基本理論

から出題されます。

特に、工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断基準(=工場等判断基準)については問題3のうちの約半分程度を占める為、しっかりと内容を押さえておくことが重要です。

問題3 に向けての対策としては、先ほどの参考書:『エネルギー管理士徹底マスター エネルギー総合管理及び法規【オーム社】』 の繰り返しの学習が効果的です。

合わせて、省エネ法関連法令 | 事業者向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイトにも詳しくまとめられています。

工場等におけるエネルギーの使用の合理化に関する事業者の判断の基準(平成21年経済産業省告示第66号)(引用元:省エネ法関連法令 | 事業者向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト)

中身を全て覚える必要は無く、ポイントとなる用語を抑えておくことが重要と言えます。

押さえておくべき用語(頻出語句)
  • インペラカット
  • 空気比
  • スチームトラップ
  • エクセルギー

など

電験三種ではあまりなじみの薄い用語も出てきますが、繰り返しての学習により身に付けていくようにしましょう。

課目Ⅱ 電気の基礎(試験時間:80分)

問題4 電気及び電子理論(配点計50点)

問題4 は、ほぼ例年変わることなく小問(1)『交流回路』と小問(2)『三相回路』に関連する出題がされています。

基本的には電験三種【理論】科目の範囲で十分対応可能です。但し『三相回路』については、まれに不平衡回路に関する出題がされるパターンがあります。(H27H30

落ち着いて誘導に従って解答していけば特に難しくはありません。

問題4 は電験三種【理論】における交流回路(単相、三相)を扱う出題が大半を占めます。内容をしっかりと理解しておけば、エネルギー管理士試験用に特別な学習は不要と言って良いでしょう。

問題5 自動制御及び情報処理(配点計50点)

問題5 は、小問(1)『ブロック線図及び伝達関数』と小問(2)『情報処理理論』とから出題されます。

問題5 は、電験三種で出題される内容と比較すると、あまり関連性は見られません。その為、エネルギー管理士試験向けに改めて準備をする必要があります。

小問(1)『ブロック線図及び伝達関数』は、電験二種二次試験の【機械・制御】科目で出題される問題と非常に類似しています。(但し、誘導がある為、電験二種二次試験に比べると圧倒的に難易度は低いです)

設問のパターンもほぼだいたい決まっている為、(ラプラス変換や、定常偏差を求める問題が大半)基本パターンを抑えておけば、まず心配は不要です。

過去問を繰り返して回すことにより十分対応が可能と言えます。

電験二種二次試験【機械・制御】攻略法~制御編『出題パターンを物にして完答を目指せ!』
電験二種二次試験【機械・制御】攻略法~制御編『出題パターンを物にして完答を目指せ!』電験二種二次試験【機械・制御】科目は、60分間の試験時間に対し、大問4問中2問を選択し解答します。 【機械・制御】科目では、大問4問中必ず1問は自動制御分野から出題されます。 今回は、電験二種二次試験【機械・制御】科目において、自動制御分野に対する出題の傾向、攻略法について攻略法についてまとめてみました。...

小問(2)『情報処理理論』については、ITパスポート試験(テクノロジ系)で出題される問題と非常に類似しています。

【ITパスポート試験】情報処理推進機構 (ipa.go.jp)

『情報処理理論』については、電験三種【機械】科目で出題される[情報]分野の問題に類似していますが、B問題の選択問題(問18)で出題されるケースが多いため、選択しない受験生も多いのではないでしょうか?

そのため他の分野に比べて問題を解く機会が少なく、あまり得意でないといった方も多くおられるかもしれません。

しかしながら、エネルギー管理士試験:課目Ⅱでは選択問題は無く、全ての問題に解答しなくてはなりません

エネルギー管理士試験の過去問だけではなく、電験二種二次試験【機械・制御】やITパスポート試験(テクノロジ系)など、他の試験の過去問にも触れる事により効果的学習進める事が出来るでしょう

問題5 の対策の為には、

  • 電験二種二次試験【機械・制御】
  • ITパスポート試験(テクノロジ系)

の過去問に触れておくことも効果的と言えます。

問題6 電気計測(配点計50点)

問題6 の出題内容については、電験三種【理論】科目にける電気電子計測の範囲とほぼ同じです。

出題される分野は

  • 倍率器と分流器
  • 二電力計法(ブロンデルの定理)
  • 三電圧計法と三電流計法
  • デジタル計測
  • オペアンプ

といった内容での出題が多く見られます。電験三種【理論】の過去問を重点的に回しておくことにより十分対応可能と言えます。

計測器については、

  • オシロスコープ
  • 電流計

に関する出題は頻出です。

日常の業務において計測器や測定器を触れる機会がある人は、機器の測定原理や特徴などを押さえておくことも得点アップの為には有効と言えます。

問題6 の対策の為には、電験三種【理論】の電気計測の分野の過去問の範囲で十分対応可能です。

課目Ⅲ 電気設備及び機器

問題7,8 工場配電

電験三種の電験の【電力】【機械】【法規(電気施設管理)】に近い分野から出題されます。

具体的には

  • 負荷特性(需要率、負荷率、不等率)
  • 配電線の力率改善
  • 電力品質(高調波、フリッカ、瞬時電圧低下)
  • 変圧器の効率
  • 電動機の速度制御

等の出題が頻出です。計算問題と穴埋め問題は6:4位の割合であり、計算問題の比率が多い傾向にあります。

計算問題における注意点として、順にステップを踏んで解答する問題では最初に間違ってしまうと以降の問題が連鎖的にすべて不正解となる可能性があります。

また、有効数字の丸めによる誤差について、解答上の注意として『解答すべき数値の最小位の一つ下の位で四捨五入すること。』と記載がありますが、誤差による数値の違いが正答となるか誤答となるかについて、はっきりとわかっていません。

各問の配点は高くても5点ですが、くれぐれも電卓での計算結果については注意をする必要があります。

問題9,10 電気機器 

電験三種【機械】科目の分野とほぼ重複しています。

毎年決まって、

  • 誘導機
  • 同期機
  • 変圧器

からの出題が多く見られます。(特に、誘導機と変圧器からの出題は頻出です。)

各分野における設問の内容は

  • 誘導機…同期速度、すべり、効率、トルク計算
  • 同期機…並行運転の条件、同期リアクタンスと出力、無負荷誘導起電力、短絡比
  • 変圧器…負荷損、無負荷損、最大効率、百分率抵抗降下/リアクタンス降下

といった内容から出題されます。

問題7,8と同じく、計算問題と穴埋め問題は6:4位の割合と言えます。

電験三種【機械】に比べ、やや突っ込んだ内容からの出題もありますが、ほぼ誘導がある為、こちらも落ち着いて落ち着いて誘導に従って解答していけば特に難しくはありません。

また、いわゆる四機(器)のうち直流機からの出題は殆どありません。

問題7,8,9,10 対策の為には、電験三種【電力】、【機械】、【法規】の計算問題を繰り返し行うことで十分対応可能です。

課目Ⅳ 電力応用

問題11,12 電動機応用

問題11,12は電動力応用についての出題です。

内容としては、

  • クレーンや巻き上げ機の動力計算
  • 電動機のトルク計算
  • ポンプや送風機の効率、風圧ー風量徳衛、送風抵抗、流量制御

などから出題されます。

ほとんどが計算問題となりますが、積分を使用したり速度特性のグラフから解答を導出したりやや高度な計算を必要とします。

過去問から見るとある程度はパターン化されているため、王道ですがやはり問題に慣れる事が重要と言えます。

ポンプや送風機の制御に関する問題は、電験では出題されないので個別に対策が必要になりますが、年度によっては出題されていない年もあります。

この分野において詳細に解説をしている参考書は少なく、現時点では過去問を繰り返し解くことにより身に付ける事がベストと言えるでしょう。

問題13 電気加熱

問題14 電気化学

問題15 照明

問題13,14,15,(16) のうちからいずれか2問を選択し解答します。

問題13,14,15 は電験三種【機械】科目出題される内容ほぼ同じです。

  • 問題13:電気加熱

は時々、特殊な問題が出題されることもあるように感じます。

一方、

  • 問題14:電気化学
  • 問題15:照明

については出題パターンがほぼ決まっており、概ね過去問の周回で十分対応可能と言えます。

問題16 空気調和(割愛)

問題読んだこともありません…(というか、殆ど理解出来ません。)

電験の勉強をされている人はほぼ選択しないのではないでしょうか?

ということで、解説できませんので割愛します。申し訳ありません。

  • 問題11,12 は電動力応用の問題であり必須問題です。電験三種【機械】の分野と一部重複しますが、やや高度な計算等が必要になるため、繰り返し学習により慣れておく必要があります。
  • 問題13,14,15,16はいずれか2問を選択し解答をします。問題16は電験で出題される範囲とは異なっている為、最初から除外しても構いません。
  • 問題13,14,15 は電験三種【機械】の分野とほぼ共通です。おすすめは、問題14:電気化学と、問題15:照明がおススメと言えるでしょう。

電験三種で出題されるがエネルギー管理士試験[電気]では出題されない分野について ※過去問による傾向

エネルギー管理士試験[電気]と電験三種との大きな違いとして出題される範囲が挙げられます。

つまり、電験三種で出題されてもエネルギー管理士試験では(殆ど)出題されない分野がああり、エネルギー管理士試験に向けてはポイントを絞って学習を進める事が可能と言えます。

以下に、電験三種の各科目において、(ほぼ!)出題されない分野についてまとめます。

(注意)あくまで過去問で出題されている分野における傾向であり、今後も一切出題されない事を保証するものではありません。

理論

電磁気全般(静電気、コンデンサ、コイル)

電気理論は電験三種の入り口として非常に重要ですが、ことエネルギー管理士試験ではこれらの分野からの出題はほぼ見られません。

  • クーロンの法則
  • 静電容量
  • コンデンサの計算
  • アンペアの法則
  • ファラデーの電磁誘導の法則

などなど…

過去問において、これらの分野からの出題は殆ど見られません。

もちろん基本を理解しておくことは重要ですが、エネルギー管理士試験[電気]向けの対策としてはこれらの分野については、あまり深掘りしなくても良いと言えるでしょう。

直流回路、過渡現象

エネルギー管理士試験は、省エネルギー(=電力使用量をいかに抑えるか)について問う問題が殆どあるため、直流回路や過渡現象に関する問題も殆ど見られません。

エネルギー管理士試験[電気]向けの対策としては、電験三種【理論】におけるこれらの分野については、それほど重点的にこなす必要は無いと言えます。

電力

発電全般

エネルギー管理士試験は、エネルギー(=電気)を使用する側に必要な知識を問う問題なので、エネルギーを作る発電に関する問題はほとんど出題されていません

機械

直流機

エネルギー管理士試験は、省エネルギー(=電力使用量をいかに抑えるか)について問う問題が殆どあるため、直流機に関する問題も殆ど見られません。

法規

施設管理を除くすべて

電験三種【法規】の分野からは、『施設管理』以外の分野からは殆ど出題されません。

言い換えると、(おそらく苦手意識を持ってる方が多いであろう)

  • 電気事業法
  • 電気工事士法
  • 電気用品安全法
  • 電気設備技術基準およびその解釈

についての事前準備は不要と言えます。

また、『施設管理』からの出題はほぼ100%計算問題となります。

エネルギー管理士試験に向けては電験三種【法規】科目の『施設管理』における計算問題を重点的に学習をしておけば十分対応可能と言えます。

まとめ

エネルギー管理士試験[電気]向けに新たに学習が必要な分野

  • 課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規~全般
  • 課目Ⅱ 電気の基礎
    • 問題5 自動制御及び情報処理
  • 課目Ⅳ 電力応用
    • 問題11,12 電動力応用(ポンプ、送風機の制御)

エネルギー管理士試験[電気]で出題されない分野

  • 理論
    • 電磁気全般(静電気、コンデンサ、コイル)
    • 直流回路、過渡現象
  • 電力
    • 発電分野全般
  • 機械
    • 直流電動機
  • 法規
    • 施設管理(計算問題)を除く全般

今回はここまでとさせて頂きます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。