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【あなたはどっち派?】オーム社 vs. 電気書院~二大電気系出版社について徹底比較!

【あなたはどっち派?】オーム社 vs. 電気書院~二大電気系出版社について徹底比較!
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電験(電気主任技術者試験)の資格取得を目指している方にとって、

  • オーム社
  • 電気書院

の2社はすっかりおなじみであり、電気系の資格試験の参考書、問題集を扱っている出版社として人気を二分するメジャーな存在として知られています。

おそらく、電験受験者のほとんどは、『オーム社』『電気書院』どちらかの出版社の参考書、問題集を少なくとも1冊はお持ちなのではないでしょうか?

他にも電験に関連する書籍を取り扱っている出版社は数多くありますが、今回は個人的にファンであるこの2社にフォーカスし、両社の特色ついてまとめたいと思います。

どちらが良い・悪いではなく、私自身が実際に使ってみた感想についてまとめてあります。今後、電験取得に向けて、あらたに書籍を購入される方の参考になれば幸いです。

会社概要について

オーム社電気書院
創業/設立大正3(1914)年11月1日 創業 昭和8(1933)年3月  設立
資本金9800万円 5400万円
所在地〒101-8460 東京都千代田区神田錦町3-1[本社]
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3 ミヤタビル2F
[支社]
〒604-8214 京都府京都市中京区新町通錦小路上ル
出展 会社概要|Ohmsha 株式会社電気書院 / 会社概要
Twitterアカウント@ohmsha_pr
(オーム社宣伝課)
@denkishoin

オーム社の方が歴史がやや長く、会社規模も大きいことがわかります。

主な参考書(電験三種向け)

電験三種試験向けの主な参考書、問題集について紹介します。

オーム社

電験三種向けの参考書として、オーム社からはシリーズ化した形で数多く出版されており、受験者のレベルに応じて選ぶことが出来ます。

やさしく学ぶシリーズ

カバーデザインがかわいらしいイラストが特徴の参考書です。基礎からしっかり学びたい人にとっておススメの参考書と言えます。

なるほどシリーズ

重要事項・公式→例題 → 解説の順にまとめられており、ひとつひとつの分野を確実に理解しながら進める事ができる内容となっています。

完全マスターシリーズ(通称:完マスシリーズ)

内容については、やさしく学ぶシリーズなるほどシリーズに比べてかなり深く掘り下げた分野まで書かれています。

ある程度基礎を十分理解した人向けにまとめられており、電験二種・1次試験用としてもそのまま使用できるような内容となっています。

電気書院

電気書院の公式サイトでは各書籍の“少し立ち読み”をすることが出来ます。

オーム社と比べるとそれほどラインナップは多くはありませんが、より厳選された内容で出版されているように感じます。

これだけシリーズ

電験三種初学者向けの参考書であり、重要事項や公式などをマンガ・イラストを交えてやさしく説明されています。

『これだけ~』となっていますが、電験三種合格の為にはこれだけだとやや不安かもしれません。。。が、電験三種の勉強を一から始める人にとっては入りやすい内容だと思います。

スイスイわかるシリーズ

見開き単位での構成となっており、イラスト・図を豊富に用いてわかりやすく解説されています。ある程度、基礎を理解できていれば、スイスイと学習できる内容だと思います。

電験3種過去問題集(通称:『電話帳』、『タウンページ』)

過去10年間の問題と解答・解説を、各科目ごとに収録しています。

見開き構成となっており、学習時にはページをめくることなく本を置いたまま学習できるよう誌面を工夫をしています。

1300ページを超えており、かなりの重厚感があります。

管理人おススメの書籍

私自身が実際に使ってみて、良かったと思える書籍を紹介いたします。

オーム社

電験三種完全攻略 ※電験三種向け

4科目をコンパクトに一冊にまとめた構成で、オーム社のロングセラーとなっています。

よく、4科目が一冊にまとまったタイプの参考書は、

  • 内容が薄くなっており、重要なポイントを理解しづらい
  • 一冊にまとめている分、解説が十分でなく基礎事項の習得が難しい

といった点が指摘されがちであり、電験三種合格のため参考書としては、おすすめしないといった声も多く聞かれます。

一方で、各科目ごとに参考書をそろえた場合、

  • 重くてかさ張ったり、持ち運びがしにくかったりして使いづらい
  • 出題頻度の低い分野まで解説しており、無駄に多くの学習時間を要することになりかねない

といったデメリットも挙げられます。

電験三種向けの参考書は、各科目2,000~3,000円であり、4科目の場合、×4=10,000円以上~となってしまい、お財布にもやや厳しいといった点もデメリットとして挙げられます。

私の場合は、なるべく持ち運びがしやすく、いつでもどこでも読み返せるように、一冊にまとまったタイプの参考書を選んで使用しました。

やっさん

参考書を買うお金を少し節約したかったというのも、理由としてありますね😅

電験三種の受験時は、この1冊しか購入しませんでした。(逆に言うと、初心者でもこの1冊だけで電験三種合格は十分可能です。)

毎日の通勤時はもちろん、出張の時も旅行の時もいつも離さずに持ち歩いていたので、すっかりとボロボロになってしまいました。

いつも連れ添ってきた相棒です

多くの参考書を揃えて、まんべんなく活用するのも良いですが、

  • 費用を抑えたい
  • なるべく持ち運びが便利な方が良い

と言った方には、一冊の参考書を徹底的に使い倒すのも、おススメの勉強法であると考えます。

【電験三種取得にはいくら必要?】試験合格に本当に必要な金額と、出来るだけお金をかけずに合格する秘訣について電験三種取得の為には、いったいどのくらいお金がかかるのでしょうか? 資格取得の為には、出来る事ならできるだけお金をかけずに安く済ませたいと、みなさん誰もが思うところでしょう。 電験三種取得に必要な金額と、できるだけお金をかけずに試験に合格する秘訣について、自身の経験をもとに解説致します。...

電気書院

これだけは知っておきたい 電気技術者の基本知識 ※電験二種向け

電験三種に無事合格した後、電験二種向けの技術専門書として購入しました。

電験二種の試験問題は、三種と比べてより突っ込んだ専門用語や、設備の細かい原理や仕組みを問う設問が多く出題されますが、この一冊によってかなり理解を深める事が出来ました。

電験二種に出題される分野全般にわたり、基本的な内容から、最近の技術動向まで広く、図表も多く取り入れてやさしく解説しています。

電験三種の受験生にとっても、将来的に二種・一種も狙う予定の人にとっては非常に有効な専門書だと言えます。

このシリーズには、『これも知っておきたい』『これも×2知っておきたい』と計3つのラインナップがあります。

電験二種からさらに一種、技術士まで目指す人にはおススメのシリーズになることでしょう。

電気計算(月刊誌)  ※電験二種向け

電験の資格取得に向けた勉強において、参考書の練習問題や過去問をひたすら解くだけだと、マンネリ感が出てしまい、飽きてしまう事も多いのではないでしょうか?

過去問を繰り返しこなすのは重要であることは間違いありませんが、日ごろの勉強の中においてちょっとした変化や息抜きが無いと、長く継続して進める事が困難になってしまいます。

そこでおすすめなのが、電気系雑誌の活用です。

有名どころとしては、

の3つが挙げられますが、中でも 『月刊 電気計算(電気書院)』 は電験三種~二種向けの雑誌として、内容の相性がぴったりだと思います。

過去問を基にした学習記事はもちろんのこと、

  • 近年の先端の電力技術や設備の紹介
  • 実力テスト(アチーブメントテスト)
  • 受験生の合格体験記やクイズ
  • エッセイ

など、勉強の合間に一息できるようなコンテンツも充実しています。

私自身、2019年~2020年の1年間、毎月定期購読をしてきましたが、1年分あれば、ほぼ大半の主題範囲は網羅できるのではないかと考えます。

ちなみに、 『新電気(オーム社)』 は初学者~電験三種受験者向け、 『OHM(オーム社)』 は電験一種・二種・技術士向けとされています。

参考書の練習問題や、過去問を解くことだけに飽きてしまったら、電気系雑誌の活用を是非おススメします。

それぞれの強み・弱みについて(管理人所感)

オーム社

良い点

オーム社の強みは、ズバリラインナップの豊富さにあると考えます。

電験三種を初めて受験する初学者から、中・上級~ベテランまで幅広いラインナップを取り揃えています。

オーム社公式サイトでは、『目指せ合格!電験三種合格への道のり』のページに、年間カレンダーに合わせて習熟レベルごとにおススメの参考書についてまとめてあります。

さすがに豊富なラインナップを取り揃えているだけあって、どれを選べば良いのか目移りしてしまいます💧

また、電験受験者にとって大先生とも称される『不動弘幸先生』の著書が多いのも特徴と言えます。

  1. 電験三種を初めて受験する初学者から、中・上級~ベテランまで幅広いラインナップを取り揃えている
  2. 受験者のレベルに応じてシリーズが細かく分かれている
  3. 不動弘幸先生の著書の取り扱いが多い

悪い点

  1. ラインナップが多すぎて、どれを選べばよいかわかり辛い💧

電気書院

良い点

電験三種向けの資格試験用書籍については、オーム社に比べるとやや種類が少ないように感じます。

その一方で、一種・二種向けの参考書は、オーム社の引けを取らないくらいに豊富な品揃えがあり、目的によって分類されています。

特に、二種向けの参考書としては、

などがメジャーどころで受験生の人気となっているようです。

また個人的には、参考書だけでなく電験の資格試験に役に立つような、 電気設備に関する専門書や技術解説書については、オーム社に比べて資格試験向けの内容が多いと感じています。

参考書の練習問題や過去問をひたすら解くだけではなく、専門書や技術解説書を併用することにより、より効果的に試験勉強を進める事ができるのではと考えます。

  1. 電験一種・二種向けのラインナップが豊富
  2. 資格試験の過去問の解説を中心とした参考書だけでなく、電気設備に関する専門書や技術解説書など、資格試験に使える書籍の扱いが多い

悪い点

  1. 電験三種向けに特化したシリーズがやや少ない。

まとめ

オーム社、電気書院ともに、それぞれ個性や特徴があります。

個人的には、

  • オーム社…初心者から中・上級者まで、なんでもこなすオールラウンダー
  • 電気書院…受験生の『欲しかった』にピンポイントで応える、玄人好みのいぶし銀職人

といったイメージです。(どちらもリスペクトの気持ちを持っての表現です)

両出版社とも、今後の益々の発展をお祈り申し上げるともに、これからも資格試験を目指すの受験生にとって、心強い“師”としてあり続けて欲しいと感じます。

  • オーム社…初心者から中・上級者まで、なんでもこなすオールラウンダー
    • 電験三種を初めて受験する初学者から、中・上級~ベテランまで幅広いラインナップを取り揃えている
    • 受験者のレベルに応じてシリーズが細かく分かれている
    • 不動弘幸先生の著書の取り扱いが多い
  • 電気書院…受験生の『欲しかった!』にピンポイントで応える、玄人好みのいぶし銀職人
    • 電験一種・二種向けのラインナップが豊富
    • 資格試験の過去問の解説を中心とした参考書だけでなく、電気設備に関する専門書や技術解説書など、資格試験に使える書籍の扱いが多い

今回はここまでとさせて頂きます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。